数詞と言うのは数量を量ったり順序を数えたりするための言葉ですが、
英語では接頭辞としてこの数詞が隠されています。
これらの接頭辞は日本語の中にも取り入れられていて
日本人なら誰でもいくつかは聞けば直ぐ理解できるでしょう。
カラオケでデュエットとか洋服がモノトーンだとか
日本人に馴染みのある英単語でもあります。
そのような数詞の隠された英語の接頭辞をチェックします。
ギリシャ語起源(G)とラテン語起源(L)のふたつある点に注意しましょう。
1.ひとつ
mono- (G) uni-(L)
例 monograph 専攻論文 monotone モノトーン
universe 宇宙 uniform 制服
2.ふたつ
di-(G) bi-, du- (L)
例 bilingual 二か国語の binary 2進法の
binoculars 双眼鏡 duo 二重奏
3.みっつ
tri-(G) tri-(L)
例 tricycle 三輪車 triangle 三角形
triathlon トライアスロン tripod 三脚
4.よっつ
tetra-(G) quadri- quart- (L)
例 tetrapod テトラポッド quartet 四重奏
quadrangle 四角形 quadruple 四倍の
5.いつつ
penta-(G) quin-(L)
例 pentagon ペンタゴン quintet 五重奏
quintuplet 五つ子
6.むっつ
hexa- (G) sext- (L)
例 hexagon 六角形 sextuplet 六つ子の
sextet 六重奏
7.ななつ
hexa-(G) septem- septi- (L)
例 heptagon 七角形 septuagenarian 70歳代の
8.やっつ
octo- (G) octa- oct- (L)
例 octagon 八角形 octopus タコ
octogenarian 80歳代の octahedron 八面体の
9.ここのつ
ennea- (G) novem- (L)
例 novena 9日間の祈り
10.じゅう
deca- (G) deci- decem- (L)
例 decade 10年間 decimal 10進法
decagon 十角形
11.半分
hemi- (G) semi- (L)
例 hemisphere 半球 semifinal セミファイナル
semiannual 半年毎の
12.沢山
poly- (G) multi- (L)
例 polygon 多角形 polygamy 複婚
polyglot 多言語の multilingual 多言語の
polymer ポリマー、重合体
ソロ、デュエット、トリオ等々は日本語でも普通に使われます。
何気なく使っている日本語の中にもこのような英語の接頭辞が
沢山入っているというのも興味深いものです。
そしてそれらは遠くギリシャ語やラテン語の起源を持つというのも
言語が長い歴史の中で受け継がれてきたことの証左でもあるでしょう。