英語の冠詞は日本人にとってやっかいなモノです。
中学高校とテストに必ず顔を出す問題でした。
分かっているようで良く分からない冠詞。
一度整理して理解しておくのも良いでしょう。
英語の冠詞とは、勿論a、an、theの三個です。
シンプルなのに使い方はいつも迷います。
そもそも冠詞って何でしょうか?
● 冠詞は、シンプルですが英語の会話では重要なものです。
● 冠詞は、名詞の前につくので一応形容詞と考えられます。
● 冠詞には、不定冠詞(aとan)と定冠詞(the)があります。
1.a/anの使い方
- 不定冠詞a/anは、特定したモノでない何かについて使います。
I need to buy a book. (特定していない、どの本か分からない)
- 話の中で最初に話題にする時に使います。
I read a book last night.
(ある本の話題を出す、その次にはtheで受ける。)
- a/anは、「ひとつ、一個」等の数詞としても使います。
I bought a car last month. (一台の車)
*anは、勿論次に来る名詞/形容詞の頭が母音の時に使います。
aは、次に来る名詞が子音で始まる時に使います。
例 a car a book a man
an apple an umbrella an orange
いずれにしても次に来る単語の頭が母音か子音で変わります。
an 80-year-old man eightyで母音なのでanを使います。
注意することは、見かけは母音でも発音が子音の場合はaを使うこと。
例 a university 母音のウですが、発音はユなのでaを使う。
逆に見かけは子音だけど発音が母音の時はanを使う。
例 an hour hで母音でないけど発音がアワーと母音で始まる。
an 8 (an eight) 数字の8が母音で始まる。
such + a/an +名詞 とか such + a/an + 形容詞 + 名詞でも使う。
such a policy such a nice book such a great teacher
一方 few とかlittleは、少ないとかまったくないと言う意味ですが、
a fewとかa littleは、a/anが付くことでsomeいくつか、いくらかの意味に。
2.theの使い方
- 話者と聞き手が共通認識としての対象物について。
(お互いが知っている特定のモノやことについて)
Can I use the pen you have now?
(どのペンか説明しなくても両者理解できる)
- 既に話題にしたモノについてそれを指して話す時
I read a book last night. The book was interesting.
- ある複数の国名・海等の頭に
The Netherlands The Philippines
The Great Lakes 五大湖 The Nile
The Mediterranean
- ある形容詞の頭について複数の意味を
the rich 金持ちの人達
- 方角 the North the South etc.
- 北極、南極 the North Pole the South Ploe
- 共和国 The Czech Republic the Republic of Cuba
- 山脈 the Rocky Mountains the Caucasus
- 海 the Pacific the Indian ocean
- 砂漠 the Sahara the Gobi
閑話休題、冠詞を使わないケースを整理します。
1.一般的なモノについて話す時は冠詞なし。
Milk is good for your health.
2.スポーツやゲームについて話す時は冠詞なし。
I like baseball.
3.国名の前では冠詞なし。
I live in Japan. He went to France.
4. 言語の前では冠詞なし。
I am learning English and she is learning German.
5.地名や駅名の前では冠詞なし。
I left for Osaka from Tokyo Station.
6.食事の前では冠詞なし。
The invited some friends to dinner.
7.名詞+数字の前には冠詞なし。
The meeting will be held in room 3 on the second floor.