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異文化

人称代名詞の話

2019年2月16日 by Mines

英語の人称代名詞は中学校の英語で出てきたので日本人なら誰でも知っているでしょう。I  MY   ME YOU YOUR YOUと英語の授業で習ったことを覚えているこでしょう。

英語で私は、Iだと言うことは誰でも知っています。当然のことのようですが、ちょっと日本語の第一人称を考えてみましょう。日本語では「私」が普通ですが、良く考えてみると日本語の第一人称には沢山の言い方があります。俺、僕、ワシ、アタイ、小生、この他方言を入れるとそのバラエティーさは驚く程あるかも知れません。英語では、Iのひとつで良いのですが、日本語を学習する外国人は、第一人称をいくつも学習することになるのかも知れません。

英語の文章では、必ず主語を言わなければいけません。Iを省略することはできないのです。しかしスペイン語では、動詞が人称の変化をも反映しているので動詞を使えば人称代名詞を省略しても文章は成立します。文法的にも人称代名詞を省略しても正確な文章が出来ます。

日本語でも話をする時に「私」と言うのをいちいちつけることはありません。コンテクストから主語が誰かは日本語の場合理解できるようになっているのです。英語ではI love you.の三語が揃わなければ完全な文章になりません。日本語でいちいち私はあなたを愛していますと言っても何となく真実味が感じられません。日本語であれば「愛している」とか「好きだ」だけの方が心にグッとくる文句になるのが不思議です。

人称代名詞では、ひとつ面白い話があります。インドネシア語と言うのはとてもシンプルな言語ですが、どういう訳か「私達」と言う一人称複数形に二種類の単語があります。それは私、俺と言うような類似の意味のある二種類ではなく全く違う意味を持って厳密に使い分けされる「私達」です。

私達と言う単語に二種類あると聞いたらどのような使い分けをすると思いますか?ちょっと考えてみてください。何を基準に二種類に分類できるでしょうか?

日本語や英語あるいはスペイン語等西洋の言語に慣れ親しんだ者にとってはちょっと想像もつかないような使い分けだと言うことになるかも知れません。

正解は、話している相手を含む私達なのか、相手を含まない私達かの違いです。例えばインドネシア人と話をしていて、「私達日本人はお正月に神社へ行きます。」と言った場合、この私達には相手のインドネシア人は含まれません。その場合、インドネシア語では、kamiと言う単語を使います。これは相手を含まない私達です。

一方、「今夜私達が一緒に行くパーティーの場所は、新宿です。」とインドネシア人に話している場合、相手もパーティーへ一緒に行く予定なので話している相手も含んだ私達、kitaと言う単語を使います。

日本人にとって、あるいは英語の場合でも話している相手を含むのか含まないのかと言う判断基準はまったく必要とされていませんが、インドネシア語では厳密に使い分けしなければいけません。

言語学的にあるいは歴史的にどのような変遷があってこのような二種類の私達と言う単語がインドネシア語に出来てきたのかは分かりません。インドネシアの言語学者にでも一度聞いてみたい質問です。

言語によって特有の思考概念があるということはとても興味深いことですね。

Filed Under: 勉強, 異文化, 英語, 語彙

異文化とプレゼントいろいろ

2019年2月14日 by Mines

日本人は、何かとプレゼント、贈り物をする習慣があります。人の家を訪問する時には手土産を、引っ越しをすれば隣近所に引っ越しの挨拶と共にちょっとしたモノを、何かにつけプレゼントをするのが普通のことで何も不思議には思いません。

日本語でご馳走であっても「何もありませんが、」と言って食事を勧めます。手土産を渡す時には「つまらないモノですが、」と自然にひとこと付け加えます。日本人であればその意味まで深く考える人はいませんが、一種の儀式、形式みたいに私達は感じているのかも知れません。

しかし、英語でこれを文字通り翻訳して言ってみるとちょっとおかしな意味にしか受け取られないでしょう。何もないと言いながら、この豪華な食事は何だと言うことになり不思議に思うでしょう。つまらないモノですと言って渡されたものがどう見てもつまらないモノには見えない、高価なモノにしか見えないとしたら日本の習慣を知らない外国人はどのように解釈するのでしょうか。

昔南米に住んでいた頃に旅行に行く度に知人にお土産を渡していたもののどうも相手は何故いつもプレゼントをもらうのか理解できないような雰囲気を感じたものです。何の理由もない、ただ旅行帰りに出される「お土産に」不思議な感じを受けるような異文化もあることを知っておくのも良いかもしれません。

日本人であればお世話になったと感じるとどうしても返報性の原理が作用してお返しをと考えるものですが、異文化ではどうもかならずしもこの返報性の原理が発動されると言う訳でもないようです。以前ベトナムの知人が来日する度に食事に誘い、家族へのお土産を持たせたりしたものです。特段見返りを期待してのことではなく、日本人であれば普通にするおもてなし程度の気持ちでした。偶々一度私がベトナムを訪問した時に彼がいろいろ世話をしてくれるかと期待していたのですが、日本人だれば普通に思うであろう「あの時お世話になったから今度はお返しにお世話しなければ」と言う考えは彼にはまったくなかったようです。

異文化でいろいろ人的交流する時には日本でこうだからあちらでもこうだろうと考えるのは概してズレがあることに気がつくでしょう。この辺はそういうものだと割り切ることしかないのかも知れません。それが異文化と言うものです。同じホモサピエンスでも環境によって、文化によって感じること、考えることは大分違ったものになります。

単純な言葉で言えばカルチャーショックと言うのでしょうか、文化が違えば大なり小なりいろいろなことでビックリすることが出てきます。異文化コミュニケーションではそんな違いがあるものだと割り切ってイチイチショックを受けないように心の準備をしておくと良いのかも知れませんね。

Filed Under: 異文化, 英語

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