英語の語源がカギに
英単語を記憶するのは誰にとっても苦労があります。
受験勉強でも英単語の記憶には時間がかかりました。
やっと記憶してもテストが終われば忘れる、
そんな繰り返しの受験勉強でした。
受験勉強は、畢竟力仕事でした。記憶頼りの力仕事です。
しかし、英単語を覚えるのにはちょっと工夫があります。
英語の長い歴史を感じる英単語の語源に注目することです。
この語源と言うカギを使うと記憶も定着するでしょう。
英語の語源は大体ギリシャ語やラテン語をメインにして
アラビア語や北欧語さらにはノルマンディーの征服もあり
フランス語も大きな影響を与えています。
英単語を記憶するにはこれらの語源をカギにしましょう。
英語には長い歴史の結果
英語には長い歴史があります。
英語のスペルと発音には理解できない乖離もあります。
ドイツ語やインドネシア語は大体スペル通り読むと
正しい発音になるのですが、英語はチグハグばかりです。
それは英語の長い歴史から多様な外国語の影響や発音の変化が
生じたから現在の形になりました。
例えば英語で豚はpigですが、食べる豚肉はporkと言います。
牛肉も同じでbeefと言いますが、家畜になるとcowです。
しかしchickenだけは家畜も食べる鶏肉もチキンです。
何故だか考えたことがありますか?
pigやcowは古来の英語の流れですが、
porkやbeefはフランス語が語源です。
ノルマンディーの征服があってからしばらくイギリスでは
貴族はフランス語を庶民は英語を教会ではラテン語をと
使用される言語に違いがあったのです。
家畜を育てる庶民は英語でpigやcowと使っていましたが、
豚肉や牛肉を食べる貴族階層はフランス語を使っていたのです。
チキンだけは庶民も食べていたので家畜も鶏肉もchickenのままでした。
英単語のこんな違いにも英語の長い歴史の一コマが隠れているのですね。
語源をカギに英単語を覚える
それでは実際の語源の例を確認しておきましょう。
語源 意味 例
1.spec 見る specimen, specific, spectator, prospect
2.ped, pod 足 pedal, pedestrian, tripod, podium
3. micro 微小 microscope, microwave, microfilm
4.manu 手 manual, manage, manufacture, manifest
5.aud 聞く audience, audio, audition, audiovisual
6.mono ひとつ monologue, monotone
7.trans 超えて transportation, transport, transit, transfer
8.logy 学問 logical, geology
9.tend 伸ばす extend, intend
10.graph 書く calligraphy, photograph, telegraph
英単語を記憶するのは誰にとっても努力が必要です。
例え覚えてもテストが終わるとあるいは仕事の会議が終わると
すぐ忘れてしまうのも事実です。
記憶を定着させるのは大変ですが、そこで語源をカギにして
英単語を覚える工夫をすると多少苦労が削減できるかも知れません。
沢山のカギを覚えていると知らない英単語に出会っても
解読できるカギを持っているとすぐ辞典をひく必要もないでしょう。
英単語を記憶する時に便利な沢山のカギ=語源を
まずは覚えてみると良いかも知れません。