英語にも沢山の諺があります。
英語の諺からは英語そのものと共に
英語文化圏の考え方や習慣等の文化も学べます。
どのような言語の裏にも独自の文化が隠れています。
言語を学習する時には言葉の裏地にも気をつけましょう。
いくつかの英語の諺に英語文化を感じてください。
1.A friend to all is a friend to none.
「誰に対しても友達である者は、誰に対しても友達ではない。」と言う意味ですが、「八方美人頼むに足らず」と日本語に訳されています。ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉だとも言われています。A friend in need is a friend indeed. 「困った時に友こそ真の友」と言うのもあります。
2.A great ship asks deep water.
能力のある人はつまらない仕事やポジションには満足しない、常に能力相応の仕事や地位を求めるものだと言う意味です。「大魚は小池に棲まず」
3.A light purse is a heavy curse.
「財布が軽いと心が重い」当たり前ですけど、身に染みる言葉です。
お金がないと人生は難しいと言うのはどこでも同じでしょうね。
お金も大事ですが、心も豊かに努力しましょう。
4.Tomorrow is another day.
「明日は別の日」映画のセリフ風に言えば「明日は明日の風が吹く」でしょうか。良い日でも悪い日でも明日は新しい未来です。ポジティヴな心で新しい未来を自分で作って行きましょう。
5.Doing is better than saying.
「行動することは言うことに勝る」口だけでなくちゃんと行動で示せ!と言うことですね。「不言実行」と同じでしょうか。あれこれ言わずにちゃんと行動で示しなさいと言うことを教えています。実践したいですね。
6.Don’t put all your eggs in one basket.
「すべての卵をひとつの籠に入れるな」なぜなら全部割れるリスクがあるからと言うことですね。リスク分散しなさい、ひとつのことに全部賭けるのは危ないと言うことを教えています。
7.Give him an inch and he’ll take a mile.
「1インチやれば1マイル取られる」「少し親切にすればつけあがる」と言う感じでしょうか。日本語の諺「庇を貸して母屋を取られる」と同じ意味ですね。甘い顔をするとすぐつけ込んでくる人には注意が必要です。
8Hard words break no bones.
「厳しい言葉は骨を折ったりしない」確かに言葉だけで骨折させることはないでしょうが、心の傷は骨折以上になるかも知れません。昔は物理的な骨折が関心だったのでしょうが、最近のストレス社会ではちょっとした言葉の暴力はストレスを与え健康を害する原因にもなります。昔は根性物語に済んだことでも現代ではパワハラになります。よくよく注意が必要ですね。
9.You sell the cow, you sell her milk too.
「牛を売ったら牛乳も売ったと言うこと」分かりますか?「一利あれば一害あり」と言うことでしょうか。同じような諺でYou can’t have your cake and eat it.と言うのもあります。ケーキを食べたら残らないから当然ですが、自分の都合だけでふたつ共欲しい、残したいと言ってもそれは無理なことだと貪欲なことは禁物ですね。
10.Ill-gotten, ill spent.
これは日本語がすぐ出てくる諺ではないでしょうか。
「悪銭身につかず」不正な収入は結局無駄使いすると言うことです。しっかり努力して自ら稼いだら無駄使いはなくなるかも知れません。簡単にお金を稼ぐことができれば良いですが、人生そんなに甘くはありません。コツコツ努力するのが大事と言うことでしょう。