英語の上達を目指す時に英語の学習だけに集中しがちです。
英語でもフランス語でも外国語の学習には語学だけでなく
その言語の裏にある文化にも注意する必要があります。
私は文化は言葉の裏地と言っていますが
言葉の学習だけではなく裏地の文化も重要です。
裏地の文化は見えない文化です。
私達日本人は無意識に日本語を話していますが
裏地には見えない日本の文化が隠れています。
見えない文化を所与として日本語を話しています。
例えば日本人の太郎君とインド人のサリーさんが
昼食後にバッタリ会って会話をしたとします。
サリーさんが太郎君に「お昼は何を食べたの?」
そんな質問をしたので太郎君は「カレーだよ」と答えます。
さて、ここで裏地の見えない文化の問題に注意です。
太郎君が「カレーだよ」と話した時に
太郎君の頭の中にある「カレー」のイメージは
日本式のお母さんがいつも作っていた「カレー」です。
一方、サリーさんの頭の中のイメージは
インド式の手で食べるカレーの筈です。
同じカレーでもそれで浮かぶイメージは
それぞれの裏地、見えない文化に影響されます。
異文化コミュニケーションで衝突が起こる時には
このようなイメージの違いから起こる衝突や
誤解に起因する場合が多いのです。
これは情報の一般化、省略、歪曲と言うプロセスで
ひとつの単語でも浮かぶイメージが変わってくるからです。
言葉を聞いて私たちはそれぞれのデータベースへ
検索に向かいますが、それこそが裏地の文化です。
外国語を学習する時にそれぞれの外国語の環境、文化を
良く理解することも言葉の学習に重要な要素です。
異文化コミュニケーションでは誤解や衝突が起こります。
それは大体お互いの文化への無知や情報不足によります。
言葉だけを覚えれば良いと言うのではなく
裏地の文化への理解や知識の収集も実践しましょう。
英語の上達に英語の環境、文化、慣習等の裏地にも
目を向けて英語上達の土台作りに励んでください。