日本の大学では通常第一、第二外国語を履修します。
第一が英語、第二がドイツ語やフランス語と
ふたつの外国語を学習した経験の方も多いでしょう。
第二外国語として中国語やスペイン語、ロシア語もありますが、
あまりアジアの国々の言語を学ぶ方は少ないようです。
アジアの言語と言えばタイ語やベトナム語がありますが、
インドネシア語はタイ語やベトナム語に比較して
習得するのに困難が少ない言語です。
第三外国語としてインドネシア語はどうでしょうか?
インドネシア語は、タイ語と違い英語と同じABCを使います。
ベトナム語のような声調もありません。
インドネシア語の特徴を見てみましょう。
◎文字はABCのアルファベットで馴染みやすい。
◎発音は、例外はあるが文字通り読めば大体OK。
◎文法がシンプルで時制や格変化等がない。
◎兎に角単語を覚えて並べるだけでも通じる。
簡単に特徴を纏めましたが、
何といっても時制や格変化がないと言うのは
学習するにはとてもうれしいことです。
ドイツ語やスペイン語では男性、女性名詞とか
時制や格変化で単語の語尾変化に悩むところです。
ロシア語ではひとつの単語が数十もの語尾変化をするとか
単語とその語尾変化を覚えるのも気が遠くなりそうです。
インドネシア語では動詞で時制の変化がありません。
英語では、eat–ate–eatenと変化を覚えますが
インドネシア語ではmakan–makan–makanと
現在、過去、過去分詞と全く変化がありません。
それでは過去や未来をどうするのかと質問がでそうですが、
インドネシア語では「副詞」や時間を表す単語を使います。
Saya belum makan (未完)
Saya sudah makan. (過去形)
Saya sedang makan. (現在進行形)
Saya akan makan. Saya nanti makan. (未来)
何とシンプルでしょうか。動詞makan(=eat)は不変です。
sayaは、主語で「私」です。基本の I eat.は同じです。
時制は、副詞で表します。
belum まだ (食べていない)
sudah すでに (もう食べた)
sedang いま (今食べているところ)
akan =will nanti=later (後で)
動詞の変化を覚える必要もなく
副詞で「まだ、すでに、後で、今」等々だけで
現在進行形、過去、未来、未完が表現できます。
文法もシンプルなので乱暴な話
単語を沢山覚えて並べるだけでも
日常会話では話が通じます。
第三外国語としてインドネシア語を
学習することも楽しいと思います。
少し学習するとバリ島観光ができる頃には
現地でインドネシア語をスムーズに話せることも
実現するかも知れません。