どこの駅前にも子供の英会話教室があります。
結構小さい子供達が教室に通っています。
多分どの親も子供が英語を喋れるようにと
親心からあるいは自分が果たせなかった夢を
子供に実現させたいと言うことでしょうか。
子供に英語を学習させることは悪くはありませんが
単純に子供が英語を喋れるようにと願う程
簡単に実現するものではありません。
小学校でも英語の授業が始まったようですが
子供の英語教育は単に楽しむ遊び程度で良いと思います。
それよりなにより小さい頃は日本語の教育を重視すべきです。
日本語のベースとなる知識もないのに
英語がうまく喋れるようになる訳はありません。
津田塾大学の創始者津田梅子は明治時代に
まだ6歳と言う若さでアメリカに留学して
10年間程アメリカで過ごして帰国しました。
6歳の頃から10年間と言うと言葉と文化を
子供が肌感覚で吸収する期間です。
6歳から10年間英語の中で教育を受けて
梅子が帰国した時には日本語を忘れていたそうです。
確かん英語を喋れるようになりましたが、
日本語もキチンと喋れず何人なのか根無し草のようです。
彼女は英語教育に貢献しましたが、
日本語の積み重ねがなかったので
自分の学んだことを日本語で体系化することも
できずに書籍を出すこともありませんでした。
日本人でありながら英語ペラペラでも
ベースとなる日本語の知識や素養がないと
中途半端な人間になるだけです。
子供の英語教育は遊び程度で音に慣れるだけで良いでしょう。
小さい頃は、まず正しい日本語、きれいな日本語の習得に
しっかりと取り組むべきではないでしょうか。
国際人とはまず日本人であることです。
そのためには表現豊かな日本語の素養を持っていることです。
日本語でも表現できない語彙豊かな話を
外国語である英語で話せることはないでしょう。
日本語の知識が豊富だから、ベースがしっかりしているから
外国語の表現もそれなりにゆたかなモノになるのです。
英語の勉強をするには、日本語の知識も強化しましょう。