英単語の総数は何十万語、何百万語とあるかも知れません。ネイティブでもそれを全部知っている人はいないでしょう。受験勉強でも英単語を覚えるのには苦労しました。暗記ばかりの力仕事でテストが終わればすっかり忘れてしまうことも多かったのではないでしょうか。
英単語の中で一番長い英単語は一体何でしょうか。笑い話では、smilesと言う英単語が一番長いと言うネタもあります。そう、sとsの間にひとつのマイル、即ち1マイルもあるからと言うこと。文字通りlongと言う意味では距離があります。
それでは真面目な話で英単語の中で一番長い英単語は何でしょうか。英語辞典の中に記載されているもので一番長いのは、ころ英単語です。
pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis
これが正真正銘、英単語の中で一番長い英単語です。長さにビックリしましたか?英単語としては長いですが、覚えるのはとても簡単です。それはカラクリがあるからです。そのカラクリを解いていきましょう。
キーワードは、「分解する」です。長い英単語も良く見てみると小さい部品に分解できることが分かります。部品には次の三種類があります。
1.語根 英単語の幹になる部分で語源がキーです。
2.接頭辞 英単語の頭に付く部分でそれぞれ意味を持っています。
3.接尾辞 英単語のお尻にくっつくものでこれにも意味があります。
英単語を「分解して」それぞれ語根、接頭辞、接尾辞等の部品を手掛かりに意味を繋いでいく、これがカラクリです。それでは一番長い英単語を分解してみましょう。
pneumo- 「肺」と言う意味があります。 ラテン語起源
ultra- 超 ラテン語起源
micro- ミクロの、微小な ラテン語起源
scopic- 見る、見える、 ラテン語起源
silico- シリコンの ラテン語起源
volcano- 火山の ラテン語起源
coni- チリの 塵の ギリシャ語起源
osis- 病気、症状 ギリシャ語起源
このように分解していくとラテン語起源やギリシャ語起源の部品の繋がりだと言うことが良く分かります。長いと思っていた英単語も誰でも知っているような部品で構成されているのです。その部品の意味を繋げていくと英単語の意味もどうにか理解できそうです。
「非常に小さな火山灰の塵を吸い込んで生じた肺の病気」と解読できそうです。多分医学的にはちゃんとした病名があるのかも知れませんが、これだけでも意味は十分理解できますね。
もうひとつ、映画メリーポピンズに出てくる英単語で長いのがありました。
Supercalifragilisticexpialidocious
これは造語ですが、映画の歌で良く知られる英単語になりました。
意味は「特別にすばらしい」と言う感じの意味です。歌を聴いていると一発で耳に残る英単語になるかも知れません。