英会話力には二つの側面があります。
一つ目は受動的英語力、二つ目は能動的英語力です。
受動的英語力とは、聴いた時にあるいは読んだ時に理解できる英語力です。
一方、能動的英語力は、自分から自然に喋ることが出来る英語力です。
受動的英語力と能動的英語力は誰でもイコールにはなりません。
概して受動的英語力が能動的英語力よりも大きい、強いものです。
英語の上達は、この受動的英語力と能動的英語力の差を最小化することです。
能動的英語力即ちアウトプットをスムーズにできるようになるためには
インプットを頑張って増強することです。
英会話では難しいことを長々と説明することはそれ程難儀ではありません。
本当に難しいことは、簡単なひとことフレーズが臨機応変に口から出るか、
タイムリーに的確にその場で反応あるいは応答できるかです。
難しい議論が出来ても、エレベーターの中で「お先にどうぞ」と
咄嗟に英語が出てくるかどうかと言うことです。
日常会話は、ほとんど中学英語で十分です。
それがタイムリーに簡潔にその場で口からすんなり出るかが難しいです。
能動的英語力を増強して、咄嗟の応答ができるようにするには
コップの水が溢れ出すように英語の知識を飽和状態まで
自分でコツコツ持っていくことが重要です。
10のインプットがあり、英語の知識が入ったとしても
10のアウトプットがすんなり可能になる訳ではありません。
精々1か2程度のアウトプットしか実現できないかも知れません。
兎に角インプットを増やしましょう。
咄嗟の応答の練習のために口の練習をしてみましょう。
英語の韻を含んだ英単語を自分で反復練習することで
口の動きが滑らかになり、英語が口から出やすくなります。
発音練習としてトライしてみてください。
- ball…..fall…..tall
- cat…..sat……bat
- right……kite…….height
- rock……chalk……hawk
- one……gun…..won
- all……ball……call
- jump…….bump……lump
- day…….stay……hay
- cook……look…….hook
- map…….sap……lap
- red……bed……said
- hide……tide……wide
- bad……god…….sad
咄嗟のひとことがその場で直ぐ口から出てくるように
日頃から英語の音が口からスムーズに出てくるように
口の筋肉の練習をしておきましょう。
早口言葉や韻を含んだ英単語を何度も喋ってみると
徐々に口が滑らかになってくることが分かります。