英語の定冠詞や不定冠詞は日本語にはないモノです。
受験勉強の時でもこの定冠詞と不定冠詞の問題には悩みました。
フランス語やドイツ語、スペイン語でも定冠詞は複雑です。
アジアの言語ではインドネシア語には定冠詞はありません。
インドネシア語では日本語と同じでそれ、これと言えば済みます。
ややこしい定冠詞問題ですが、英会話ではどうしても避けられません。
分かっているようで不安な定冠詞問題ですが、
一度整理しておきましょう。基本を押さえることも必要です。
● 定義
定冠詞、不定冠詞は、一種の形容詞のようなものです。
定冠詞も不定冠詞も名詞の前に置かれます。
定冠詞theは、特定のモノや事を指しています。
分かり切っているモノや事を表しています。
一方、不定冠詞a やanは、特定のモノではありません。
一般的なもの不特定のモノを指す場合に使われます。
例
Let’s go to the party tomorrow.
I have to go to the post office now.
この場合、話している人同士では「どのパーティー」かと言うことは
お互い分かっています。特定のパーティーを指しています。
どのパーティーかを確認する必要もありません。
郵便局も同じです。どこにある何と言う郵便局かをイチイチ言わなくても
お互いにどの郵便局と言うことは分かっています。
いずれも特定された詳細を言う必要のない場合です。
● 例外を覚えると良い
定冠詞のtheも不定冠詞のa やanの定義は前述のとおりです。
分かり切った説明かも知れません。当たり前過ぎて。
定冠詞、不定冠詞の使い方で迷うのはどのような時に
使えば良いのかと言うことですが、
逆に、定冠詞を使わない場合について覚えると効率的です。
定冠詞を使わないケースの例
★一般的な事について話す時
I like dogs.
この場合、特定の犬の話ではなく、一般的な犬が好きと言うことです。
★複数名詞について話す時
Buildings are quite modern here.
この場合、特定の建物ではなく建物全般について話しています。
★不可算名詞について話す時
I love music.
この場合も特定の音楽のことでなく一般的な話です。
★特定の祭日等について話す時
Christmas is just around the corner.
Tokyo is a big city.
特定の人口に膾炙したような事についてです。
★地名について
I live in Tokyo.
国名、州名、市等地名については使いません。
これには例外もあります。
The Russian Federation.
The People’s Republic of China
このような国名にfederationとかrepublicとかの普通名詞が
使われている国名ではTheがついています。他に、
The Netherlands, The Philippinesのように
国名が複数形の場合にtheをつけています。
更に例外の例外としては
The UkaraineとかThe Sudanの場合には例外中の例外でしょう。
★会社名や言語にもつけません。
He works for Mitsubishi.
I can speak Indonesian.
★通りにもつけません。
He lives on Bodega Street.
通り名はその名前で特定されるからでしょう。
場所について、「自宅で」と言う場合at homeで
theはつけませんが、銀行、病院、郵便局、空港、駅等
については、通常theをつけています。
the bank, the hospital, the post office, the airport,
the station etc.
★スポーツの種目にもつけません。
I like to play baseball.
★学校の科目についてもつけません。
I like mathematics.
● 不定冠詞については一般的な話で理解しやすいでしょう。
特定しない、一般的なモノや事を指すと覚えましょう。
May I borrow a pen?
I like an apple.
She has a new boyfriend.
いずれの場合も特定していないと言う特徴があります。
定冠詞と不定冠詞の使い方には迷うことがあります。
基本的なところだけでも押さえて会話の時に
まごつかないようにしましょう。